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「温泉ビューティー健康ライフ」講座開催。
郡山市駅前大通り商店街まちなかゼミ
「温泉ビューティー健康ライフ」講座開催。
福島県のど真ん中。郡山市駅前大通り商店街の中に、楽しい講座が開設されています。毎月6回、まちなかの歴史や伝統、生活、文化などをテーマにした講義です。「郡山まちなかゼミ」は曜日ごとにテーマがあって、水曜日は歴史と伝統、木曜日は生活と文化、そして土曜日は視察と研修となっています。 10月は安積町開拓史。安積町良斉「洋外紀略」。郡山の伝統食。開成山歴史遺産ツアー。
そして今回は、温泉ソムリエ渡辺良雄が講師となって
「温泉ビューティー健康ライフ」を、県内の温泉地の話題などを含めてお話させて戴きました。
郡山市駅前大「まちなかゼミ文化サロン」講義室
「温泉ビューティー健康ライフ」
温泉と一口で言っても、分かっているようでその意味合いは中々理解されていません。ご家庭のお風呂は、温かいお湯であっても温泉ではありません。温泉とは、温かい水(25度以上)が地中から湧(わ)き出してくる現象が温泉である。しかし、冷たい温泉もあります。其れは暖かくは無いが、鉱物質を多く溶かしている場合は冷鉱泉(沸かし湯)と名称します。これらの両者をあわせて、広い意味での温泉と呼んでいます。
溶解成分については、日本の温泉法(昭和23年法律125号)では遊離二酸化炭素(イオン化していない二酸化炭素。遊離炭酸)、ストロンチウムイオン、マンガンイオン、総硫黄(硫化水素イオン+チオ硫酸イオン+硫化水素)、ラジウム塩など定められた18種の成分の内、いずれか一つが規定値以上温泉成分が含まれていればよいことになっている。このように、温泉は法律で定義されていますので、地下水(井戸水)水道水利用の沸かし湯等でまかなっている施設には、温泉法で定める「温泉分析表」が掲示されておりません。
「温泉の種類」
@単純温泉:無色透明。無味無臭。国内では、もっともポピュラーな温泉です。
含有物質が少なく、刺激が弱いので高齢者から年少者まで安心して入浴できます。単純温泉といっても、その効用は多大で最も好まれる温泉泉質でしょう。
A二酸化炭素泉:炭酸ガスが肌に付くのが特徴ですね。心臓の湯とも言われて、毛細血管を広げて血圧を下げる効果があります。この泉質は、冷鉱泉に見られる特徴がありますが、保温効果が絶大で、湯上りで時間がたってもポカポカ状態が続きます。また、飲用した場合清涼感があり胃腸病にもよいとされています。
B塩化物泉:単純温泉と並んで、国内では最も多い泉質です。県内では、奥羽山脈から阿武隈川を境(中通地方)にして、沢山の名湯があります。温泉に「塩」と付く泉質は、殆んどがこの成分が混入しています。
C硫酸塩線:マグネシューム。カルシューム。ナトリューム等を多く含む温泉です。鎮痛効果に優れていますので、高血圧や動脈硬化の予防にもなります。
D含鉄泉:旧泉名は、鉄泉や緑ばん泉にあたります。鉄泉は名称どおり鉄分が多く、茶色の温泉となりますが、湧き出したときには透明で空気に触れて始めて茶色になります。貧血や更年期障害に効能があります。
この他にも、ラドン。ラジューム泉等があり、同じ温泉井戸は二つと無いとも言われるほど多種多用です。この中から、自分の体質にあった温泉泉質を選定しなければ、温泉効能を活かす事とは生りません。
「沼尻温泉。安達太良送湯菅」
「温泉は地球からの贈り物」
誰もが温泉に入浴する事で、カラダの芯からポカポカになれる。角質がはがれて、肌がツルツルになる。美肌の湯とも証されていますが、温泉泉質と効能を知らなければ返って肌荒れを起こしてしまいます。
「温泉ソムリエが伝授する長寿の秘訣。風呂場泉訓7か条」
◇冬季に於いて、風呂場内の恩では10度以上を保持(脳卒中防止)する事。
◇掛け湯は必ず足元。腰周りから肩に移動(心の準備)する事。
◇温泉泉質を理解する事でより的確な効能(肌のケア)を得ることになる。
◇入浴水圧による温泉効能を生かした筋関節の指圧(筋トレ)を試みる。
◇飲食飲酒後は、直ぐに入浴せずに心身ともに一服後(不整脈防止)とする。
◇病後の入浴は身体快復状態に合わせて時間見取り(短時間入浴)をする。
◇長時間入浴は仇(新陳代謝オーバー)となり、心身ともに疲労回復には繋がらない。
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